四日市次郎丸村
よつかいちじろうまるむら
[現在地名]東広島市西条町西条・西条〈本町・岡町・栄町・昭和町・御条町・大坪町・上市町・朝日町〉
西条盆地北部に位置する。村域には山がなく、竜王山から南流する古川と半尾川に東西を挟まれ、それぞれ東の土与丸村、西の西条東村との境界をなす。南は黒瀬川を境に御園宇村に接する。
村域は天文二三年(一五五四)六月二一日付毛利元就同隆元連署状(平賀家文書)に「寺町之内助実方・次郎丸方」とあるように、寺町村に属する次郎丸方と称されていて、村中央部を東西に通る山陽道(西国街道)沿いの四日市はその一部であったと思われる。慶長六年(一六〇一)の検地では、次郎丸は吉行・土与丸・助実とともに寺町村として村立がされているが、市町として発達した四日市だけ屋敷分八三・二石、田畠分四九・六一三石に分けて高付された(国郡志下調書出帳)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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