四肢動物(読み)ししどうぶつ(その他表記)Tetrapoda

最新 地学事典 「四肢動物」の解説

ししどうぶつ
四肢動物

学◆Tetrapoda 英◆tetrapods ,quadrupeds

水中を泳ぐ魚類(上綱)に対して,陸上歩行をする両生類爬虫類鳥類哺乳類の4綱をまとめた上綱。四足動物または四脚類とも。一般には,鳥類は前肢が翼に変化していることから,除いて用いられることが多い。四脚類の体肢は,原始魚類の胸鰭腹鰭に由来し,デボン紀中期の肉鰭類はすでに内部に骨格を有する鰭ひれを備えていた。水中から陸上生活への移行は,デボン紀中期の肺をもつ原始硬骨魚類から始まり,両生類という中間段階を経て,石炭紀後期の羊膜卵を産む爬虫類において完成される。このため,脊椎動物の個体運動は,胴と尾をくねらせた様式から,体肢による四足歩行へと転換する。しかし,四脚類のなかには魚竜類や鯨類のように再び水中生活に戻って,四肢鰭足に変化したもの,翼竜類・鳥類・翼手類のように飛行に適応して前肢が翼に変化したもの,獣脚類や一部の有袋類のように後肢と尾によって直立ないし半直立姿勢をとるもの,ヒトのように尾も退化して後肢(下肢)のみで直立歩行するものなど,特殊な場合がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四肢動物」の意味・わかりやすい解説

四肢動物
ししどうぶつ
Tetrapoda

四脚動物。脊椎動物のうち魚類を除いた動物の総称。魚類の対語。すなわち両生類爬虫類哺乳類鳥類の各動物群をさす。鳥類を除く場合や哺乳類のみをさす場合もある。3節から成る四肢を有し,大脳は両半球に分れる。成体肺呼吸を行う。

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