因伯御両国絵図(読み)いんぱくごりようこくえず

日本歴史地名大系 「因伯御両国絵図」の解説

因伯御両国絵図(元禄国絵図)
いんぱくごりようこくえず

因幡国三一〇×三四〇センチ 伯耆国三六〇×四二〇センチ(彩色)

成立 元禄一一年

原本 鳥取県立博物館

解説 旧藩主池田家に伝来した。因幡国絵図には「元禄十壱年十月日松平伯耆守」の記載がある。元禄国絵図作製の命を受けて、正保国絵図を修正して幕府に提出した絵図とみられる。だがこの絵図は国境の描き方などの不備により採用とならず、改めて元禄国絵図が作製されたが、現在幕府に採用された絵図は残っていない。したがって当絵図は正式な国絵図とはいえないが、元禄期の因幡・伯耆の状況を伝える唯一の絵図である。

複製鳥取藩史別冊

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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