絵巻、1巻。京都・烏丸高辻(からすまたかつじ)の因幡堂(平等寺)草創の縁起を説いたもの。997年(長徳3)因幡国(鳥取県)の国司橘行平(たちばなゆきひら)が任地から帰京の途中、同国一宮(いちのみや)で病臥(びょうが)し、夢のお告げで賀留津(かるつ)の海中から三国伝来の薬師如来(やくしにょらい)像を引き上げ、仮堂に安置して京に帰った。ところが、その後6年を経て薬師如来像が後を追って行平邸に飛来したので、これを本尊として因幡堂を創立した由来を描いている。鎌倉時代(14世紀)の作で、大和絵(やまとえ)の系統を引く古風な趣(おもむき)を備えている。東京国立博物館蔵。
[村重 寧]
…因幡国(鳥取県)高草郡に属し,千代川河口の港。《三代実録》に861年(貞観3)賀露神に従五位下を授くとあり,《因幡堂縁起》によれば997年(長徳3)賀留の沖で薬師如来像が漁網にかかり,海中から引き揚げられ,因幡守橘行平によってまつられたという。中世には因幡守護山名氏の守護所天神山城,その出城鳥取久松山城の城下町の外港であった。…
※「因幡堂縁起」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新