因幡堂縁起(読み)イナバドウエンギ

大辞林 第三版の解説

いなばどうえんぎ【因幡堂縁起】

絵巻の一。鎌倉時代の作。作者未詳。因幡国国司橘行平が旅の途中病にかかり薬師如来の霊験で快癒し、これを本尊として建立した因幡堂の由来を描いたもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

因幡堂縁起
いなばどうえんぎ

絵巻、1巻。京都・烏丸高辻(からすまたかつじ)の因幡堂(平等寺)草創の縁起を説いたもの。997年(長徳3)因幡国(鳥取県)の国司橘行平(たちばなゆきひら)が任地から帰京の途中、同国一宮(いちのみや)で病臥(びょうが)し、夢のお告げで賀留津(かるつ)の海中から三国伝来の薬師如来(やくしにょらい)像を引き上げ、仮堂に安置して京に帰った。ところが、その後6年を経て薬師如来像が後を追って行平邸に飛来したので、これを本尊として因幡堂を創立した由来を描いている。鎌倉時代(14世紀)の作で、大和絵(やまとえ)の系統を引く古風な趣(おもむき)を備えている。東京国立博物館蔵。[村重 寧]

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精選版 日本国語大辞典の解説

いなばどうえんぎ いなばダウ‥【因幡堂縁起】

絵巻物一巻。作者不詳。鎌倉末期の作。京都市下京区の平等寺建立の由来を描いたもの。東京国立博物館蔵。

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