因幡街道(読み)いなばかいどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「因幡街道」の意味・わかりやすい解説

因幡街道
いなばかいどう

兵庫県播磨地方と鳥取県因幡地方を結ぶ街道。姫路市西部の青山西国街道から分れ,林田,安師 (あなし) を経て山崎から揖保川の谷を北上し,鳥取県境の戸倉峠 (891m) を越え,若桜 (鳥取県) を経て鳥取にいたる。現在の国道 29号線に相当。

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世界大百科事典(旧版)内の因幡街道の言及

【揖保川】より

…流路の2/3は播但山地の狭い山間を縫い,山崎町付近で谷底平野がみられるようになり,竜野市付近から市川,夢前(ゆめさき)川とともに複合三角州を形成して播磨平野の穀倉地帯となる。河谷に沿う因幡街道が瀬戸内と山陰を結び,流域は早くから開けた。《播磨国風土記》は揖保郡(いいぼのこおり)条で応神天皇や渡来人の説話を数多く伝えているが,古墳出現,横穴式石室の採用とも,揖保川流域が播磨でももっとも早く,大和や渡来人との関係を裏付けている。…

※「因幡街道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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