団兵衛船(読み)だんべえせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「団兵衛船」の意味・わかりやすい解説

団兵衛船
だんべえせん

和船一種。だんぺいせん(団平船、段平船)ともいう。時代と場所によって船型に変化があるが、初めは石運びをした川舟の名称であった。長さ12メートルぐらいで船幅が広く、喫水が浅い平底である。船体上面は釘(くぎ)付けの板張りで、その上に石を積んだ。のちには石炭運搬に使われた。さらに明治初期ごろからは海上を運航する材木運搬船がこの名でよばれ、和歌山県を中心に東海・瀬戸内海方面で使用されたが、船の形は相互に関係がなく、平底である点だけが共通である。古文書(こもんじょ)、たとえば1734年(享保19)の『樗木(おおてぎ)文書』には石運びの船を「段平船」と書いているので、語源は平坦(へいたん)な船型からきた可能性が強い。

[茂在寅男]

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