固体中におけるイオンにかかわるあらゆる現象を論じる分野.“固体エレクトロニクス”に対応する名称として,1972年に高橋武彦が提案した.固体内のイオン輸送現象にかかわる物理学,化学,あるいは材料科学を広く包括する.固体でありながらもっぱらイオンによって電気を導く物質である固体電解質を中心に進展してきた.近年では,イオンとともに電子や正孔も電気伝導に関与する混合導電体も大きな役割を占めるようになっている.固体イオニクスは,イオン伝導機構の解明などの基礎研究から,対象物質を用いた電池やセンサーの開発などの応用研究まで,幅広い分野の研究を扱う.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...