固体イオニクス(読み)コタイイオニクス

デジタル大辞泉 「固体イオニクス」の意味・読み・例文・類語

こたい‐イオニクス【固体イオニクス】

《「固体イオニックス」とも》固体中のイオンの振る舞いについて研究する学問分野。具体的には超イオン伝導体をはじめとする固体電解質を利用した高性能蓄電池燃料電池などの研究開発が挙げられる。

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化学辞典 第2版 「固体イオニクス」の解説

固体イオニクス
コタイイオニクス
solid state ionics

固体中におけるイオンにかかわるあらゆる現象を論じる分野.“固体エレクトロニクス”に対応する名称として,1972年に高橋武彦が提案した.固体内のイオン輸送現象にかかわる物理学,化学,あるいは材料科学を広く包括する.固体でありながらもっぱらイオンによって電気を導く物質である固体電解質を中心に進展してきた.近年では,イオンとともに電子や正孔電気伝導に関与する混合導電体も大きな役割を占めるようになっている.固体イオニクスは,イオン伝導機構の解明などの基礎研究から,対象物質を用いた電池センサーの開発などの応用研究まで,幅広い分野の研究を扱う.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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