国土安穏寺(読み)こくどあんのんじ

日本歴史地名大系 「国土安穏寺」の解説

国土安穏寺
こくどあんのんじ

[現在地名]足立区島根三丁目

近世の日光道中西方に位置する。史料には安穏寺ともみえる。天下長久山と号し、日蓮宗本尊は伝日蓮筆の曼荼羅および日蓮像。縁起によれば、応永一七年(一四一〇)に足立郡領千葉太郎が島根しまね郷内に開基し、長久山妙覚みようかく寺と命名したのが始まりという(風土記稿)。文禄三年(一五九四)七月二〇日の法華経寺四院主連署回状(中山法華経寺文書)は新貫主の日を迎えるに際し、中山法華経なかやまほけきよう(現千葉県市川市)を構成する四つの院主が末寺九一ヵ寺に承認を求めて回覧した回状で、末寺中に「嶋根 安穏寺」がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android