御成(読み)おなり

精選版 日本国語大辞典 「御成」の意味・読み・例文・類語

お‐なり【御成】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 宮家摂家将軍など貴人が外出することや訪ねて来ることをいう尊敬語。また、神輿(みこし)渡御についてもいう。おでまし。来臨。おんなり。
    1. [初出の実例]「管領へ〈細川右京大夫入道道観〉御成」(出典:花営三代記‐応永二八年(1421)正月二日)
  3. 大事な人・客などがやって来ることを、冗談めかしていう。
    1. [初出の実例]「揚屋から人橋かけて、盛砂せぬばかり、追付是へおなりと」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)大坂)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の御成の言及

【御成始】より

…皇族,摂家,将軍などの出行,来着を御成といい,将軍年初の出行を御成始と称した。御行始ともいう。…

※「御成」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android