国土緑化(読み)こくどりょっか(その他表記)nationalland afforestation

改訂新版 世界大百科事典 「国土緑化」の意味・わかりやすい解説

国土緑化 (こくどりょっか)
nationalland afforestation

荒れた国土を生き生きした緑で包むことで,1947年森林愛護連盟が結成され,その運動がスタートした。50年には国土緑化推進委員会が設立され,〈緑の羽根募金,学校植林コンクール,第1回全国植樹祭もこの年に始まった。これらは現在も年中行事として続けられ,77年からは全国育樹祭も始まった。国土を緑で包む緑化運動は現在では世界的な規模で拡大しつつある。中近東から中国にかけて広がる砂漠地帯での森林造成運動,乱伐や焼畑によって荒廃した林地を復旧する東南アジアでの緑化運動は,世界の平和と発展のために必要であるとの認識も広まっている。国内からはじまった緑化運動は地球の規模へと拡大しているのが現代の状況である。その発祥地はアメリカのネブラスカ州で,1872年この地でアーバーデーArbor Day(植樹日)が設けられたのが初めであった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 筒井

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む