国府津宿(読み)こうづしゆく

日本歴史地名大系 「国府津宿」の解説

国府津宿
こうづしゆく

曾我物語」妙本寺本には遊女などのいる東海道の宿として「古宇津の宿」が現れる。弘安元年(一二七八)一〇月二二日の日蓮書状(県史二)にみえる「こふつ」も、甲州身延みのぶ山から鎌倉への中間で、人々の多く行交う場所であった。「風土記稿」が応永(一三九四―一四二八)頃のものとして引用する鶴岡等覚院文書には「鶴岡八幡宮両界一切経修理以下要脚関所事、於相模国小田原・国府津宿辺、構在所、致関務、至当年分、為当社神子屋造替送遣之、於後年者、為一切経料所、厳密可致其沙汰、次関銭事、宜為海道法例也矣」とあって、関所が置かれ、関銭が徴収された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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