国辺(読み)くにべ

精選版 日本国語大辞典 「国辺」の意味・読み・例文・類語

くに‐べ【国辺・国方】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「くにへ」 ) 国の方角故郷のあたり。国。地方
    1. [初出の実例]「雲離れ 遠き久爾敝(クニヘ)露霜の 寒き山辺に 宿りせるらむ」(出典万葉集(8C後)一五・三六九一)
    2. 「君がすむ恋の国辺(クニベ)とわが住める国のさかひの一すぢの河」(出典:別離(1910)〈若山牧水〉下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android