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国連の介入 こくれんのかいにゅう UN intervention

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知恵蔵2015の解説

国連の介入

国連が、紛争地域に、軍・行政機構を派遣し、安全保障・統治機能の一部ないし全部を担う活動と、その決定に至る過程。1987年までに国連は13の紛争に介入、その形態は朝鮮戦争以外は、平和維持活動(PKO)であった。88年〜90年代前半の間、国連の介入件数は急増。その理由は安保理常任理事国の協調が容易だった、米が紛争対応の枠組みとして国連を活用した、など。介入の対象は、かつての国家間戦争から内戦が増大し、介入の根拠も変化した。イラクのクルド民族の保護のための介入は、紛争当事者の同意なしに行われ、内政不干渉原則を修正。またマケドニアへの平和維持軍の予防展開は、紛争の発生後に事後対応するという原則の修正例。介入の決定過程は大国主導で、特に米国主導が顕著な場合が多い。半面、米国が関心を持たず、あるいは国益に合致しないと判断する場合は、撤退したり単独行動をとる傾向が強い。ただし国連が派遣の決定過程で、軍事行動に枠をはめて目的を定め、その枠内の行動に合法性を付与する機能を果たした点も無視できない。この両側面の不安定なせめぎ合いが、変動過程にある国連の特徴である。

(坂本義和 東京大学名誉教授 / 中村研一 北海道大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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