国遠(読み)コクエン

デジタル大辞泉 「国遠」の意味・読み・例文・類語

こく‐えん〔‐ヱン〕【国遠】

故郷を捨てて、遠く他国に逃げ出すこと。出奔しゅっぽん
「―して知れぬ人もあり」〈浮・永代蔵・三〉
刑罰で、遠方に追放されること。島流し。遠島。
死罪をゆるし、近国お払ひなさるるなり。有がたく存じ、早々―仕れ」〈浮・沖津白波〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「国遠」の意味・読み・例文・類語

こく‐えん ‥ヱン【国遠】

〘名〙
① 故郷を遠くはなれて他国に行くこと。故郷を逃げ出すこと。
※浄瑠璃・四天王むしゃ執行(1659)三「五人のわかもの共こくゑんいたし候由」
② 島流しにされること。
浮世草子・沖津白波(1702)四「死罪をゆるし、近国お払なさるるなり。有がたく存じ早々国遠(コクヱン)仕れ」

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