改訂新版 世界大百科事典 「国際社会福祉協議会」の意味・わかりやすい解説
国際社会福祉協議会 (こくさいしゃかいふくしきょうぎかい)
International Council on Social Welfare
ICSWと略称される。社会福祉に関する各国の情報交換,経験交流および諸問題の研究討議などを行い,国際的な協力関係を助長することを目的とする組織。1928年創立。本部はウィーンにあったが,90年代後半にモントリオールに移った。世界を5ブロックに分け,それぞれ地域事務局を設け,地域ごとの協力活動も行われる。主たる事業は隔年に開催される国際社会福祉会議で,また地域会議やセミナーの開催,各種情報資料の刊行も行っている。民間組織ではあるが国際連合の諮問機関として位置づけられている。構成員は各国の全国社会福祉協議会などの組織で,1996年現在68ヵ国が参加し,ほかに25の国際組織も加わっている。日本は1950年から正式参加。
→社会福祉協議会
執筆者:永田 幹夫
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