圏央道(読み)けんおうどう

百科事典マイペディア 「圏央道」の意味・わかりやすい解説

圏央道【けんおうどう】

正式名称は首都圏中央連絡自動車道。東京都心から40〜60km圏(東京都,神奈川・埼玉・茨城・千葉各県にかかる)を環状に結ぶ高規格幹線道路(自動車専用道路)で,最終的には延長約300kmを予定。東京郊外の都市を結ぶほか,放射状に延びる東名高速道路・中央自動車道・関越自動車道・東北自動車道・常磐自動車道・東関東自動車道および東京湾アクアライン(東京湾横断道路)などの幹線道路と結び,首都圏の広域幹線道路網を形成する目的で着工された。このうち,東名・中央・関越・東北の各高速道路間,常磐・東関東自動車道間はすでに圏央道によって結ばれている。1996年の鶴ヶ島ジャンクション〜青梅間19.8kmの開通をスタートに順次延伸,2016年3月段階では埼玉・東京・千葉・神奈川・茨城各都県の部分開業区間(千葉東金道路からの編入部を含む)を合わせて208.5kmが開通している。なお,あきる野IC付近や八王子城跡の下をトンネルが通る予定の東京都八王子市の住民が,事業認定・土地収容の取り消しを求める行政訴訟を起こした(のちに行政側が勝訴)。
→関連項目鶴ヶ島[市]

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