日本歴史地名大系 「八王子城跡」の解説
八王子城跡
はちおうじじようあと
戦国期の山城跡。小田原北条氏三代目の当主氏康の三男氏照が築城し、北条氏の本城小田原城最大の支城として、関東支配上重要な位置を占めていた。国指定史跡。当城は甲武国境の山塊がようやく関東平野に没しようとする標高約四六〇メートルほどの尾根の先端の
天正九年とされる二月九日の北条氏照朱印状(並木文書)には「八王子番」とみえ、氏照の家臣が交替で在番する城郭施設が存在することをうかがわせる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報