土佐道(読み)とさみち

日本歴史地名大系 「土佐道」の解説

土佐道
とさみち

松山から三坂みさか峠を登り、久万くま(現上浮穴郡久万町)七鳥ななとり(現上浮穴郡美川村)を通り、土佐の池川いけがわ(現高知県吾川郡池川町)に出、高知に通ずる。国道三三号の道筋にあたるが、大部分は重ならない。

江戸時代の道は松山から土佐境まで一二里一八町、「松山叢談」の「松山より諸国道法」には

<資料は省略されています>

とあり、経路と伝馬場および各伝馬場間の距離を記す。

道は松山の市街から石手いして川を立花へ渡る。立花橋の架橋は文政二年(一八一九)で、僧尭音が浄財を募って石手川に架けた八橋の一つである。天山あまやままでは現国道とほぼ重なり、西に伊予豆比古命いよつひこのみこと神社を見て南へ進む。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報