最新 地学事典 「土壌匍行」の解説
どじょうほこう
土壌匍行
creeping of soil
斜面の土壌・岩石風化物が重力により移動する現象。緩慢なマスムーブメント。K.Terzaghi(1950)による匍行の分類では,季節的匍行に属する。匍行による斜面堆積物の移動は,地表面付近で速度が大きく,深さとともに速度が減少。匍行発生の要因は,凍結融解,温度・水分変化,樹木の根腐れ・倒伏などで,土壌動物の活動も影響する。土壌,風化粘土と下層の岩屑が混合し,表層の土壌断面は乱される。移動速度は,年間数mm~数cm。
執筆者:加藤 芳朗・近堂 祐弘
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

