日本歴史地名大系 「土居城跡」の解説 土居城跡どいじようあと 広島県:神石郡油木町東油木村土居城跡[現在地名]油木町油木 市場後区油木八幡社の門前町としての市場(いちば)の一角に位置し、現在も居館形式の屋敷が残る。在城者として矢田貝友時・久興・弾正の名を伝える。代々対馬守を称しており、系譜ははっきりしないが土着の土豪と思われる。足利氏一族の内訌である観応合戦の時、高師泰方にくみした備後南部の宮下野入道の配下として小畠(こばたけ)(現三和町)の馬屋原氏、新免(しんめん)の村田氏、福永(ふくなが)(現神石町)の高尾氏らとともに服部蛇円山(はつとりじやえんざん)(現福山市)合戦に活躍、また天文三年(一五三四)二月、毛利元就が新市(しんいち)(現芦品郡新市町)の亀寿山(かめじゆさん)城宮下野守を攻めた時に、涌木徳若丸・馬屋原氏・村田氏らとともに宮氏にくみしている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by