朝日日本歴史人物事典 「土岐康政」の解説
土岐康政
生年:生年不詳
室町時代の武将。伊勢国(三重県)守護。康行の子。左馬助,大膳大夫。世保氏を称す。土岐康行の乱では父康行に従い,応永6(1399)年の大内義弘の乱でも義弘にくみして,従兄弟の土岐肥田瀬詮直と共に室町幕府に反し,美濃長森城に兵を挙げたが,のち赦免された。同11年父の没後,伊勢守護を継承。『看聞御記』応永25年6月6日条によれば,その前年,将軍足利義持の弟義嗣が関東管領上杉禅秀にくみして反逆を企てた際,康政もそれに加わっていたことがこの日発覚するが,そのときすでに康政は死去していたという。ただし,『尊卑分脈』は9月14日没とする。
(谷口研語)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報