土岐康政(読み)とき・やすまさ

朝日日本歴史人物事典 「土岐康政」の解説

土岐康政

没年応永25(1418)
生年:生年不詳
室町時代武将。伊勢国(三重県)守護。康行の子。左馬助,大膳大夫。世保氏を称す。土岐康行の乱では父康行に従い,応永6(1399)年の大内義弘の乱でも義弘にくみして,従兄弟の土岐肥田瀬詮直と共に室町幕府反し,美濃長森城に兵を挙げたが,のち赦免された。同11年父の没後,伊勢守護を継承。『看聞御記』応永25年6月6日条によれば,その前年,将軍足利義持の弟義嗣が関東管領上杉禅秀にくみして反逆を企てた際,康政もそれに加わっていたことがこの日発覚するが,そのときすでに康政は死去していたという。ただし,『尊卑分脈』は9月14日没とする。

(谷口研語)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「土岐康政」の解説

土岐康政 とき-やすまさ

?-1418 南北朝-室町時代の武将。
土岐康行の子。世保(よやす)氏を称した。明徳元=元中7年の土岐氏の乱,また応永6年の応永の乱でも反幕府側にくみしたが,のちにゆるされ,11年伊勢(いせ)(三重県)守護をつぐ。没年は応永25年6月6日以前とも,同年9月14日ともいう。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android