土座(読み)ドザ

精選版 日本国語大辞典 「土座」の意味・読み・例文・類語

ど‐ざ【土座・土坐】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 土間
    1. [初出の実例]「のみにしらみにうきはまたぐら 土さに唯しけるむしろもよしなしや」(出典:俳諧・寛永十三年熱田万句(1636)一六)
  3. ( ━する ) 地面にすわること。また、その座席
    1. [初出の実例]「左は男桟敷右のかたは女中とさだめ土座(トザ)はすゑすゑの万人自由に見るため」(出典浮世草子新可笑記(1688)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の土座の言及

【住居】より

…屋根は茅を使うことが多く〈ゆい〉と呼ばれる相互労働奉仕が行われていた。床は板を得ることが難しかったため,土間に籾や藁を敷き,蓆(むしろ)を延べた土座(どざ)や竹簀の子が使われる例も多い。他方では,幕藩体制のもとで,巡検の役人などの接待に当たる庄屋級の住居では,その目的の場として,床の間や違棚を備えた座敷を設けることが許された。…

※「土座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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