精選版 日本国語大辞典 「土版木」の意味・読み・例文・類語 つち‐はんぎ【土版木・土板木】 〘 名詞 〙 江戸時代、心中・仇討ちなどの速報記事として市中を売り歩いた一枚刷りの出版物。固めた粘土に文字・絵画などを彫りつけて焼いたものを原版として、一枚刷りにした。瓦版(かわらばん)。[初出の実例]「閙がしや・心中おこす土板木」(出典:雑俳・ぬり笠(1697)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の土版木の言及 【瓦版】より …瓦版の印刷は,木版のほかヨーロッパ伝来の銅版エッチングによるものが幕末の京都で作られていた。また,もっとも簡易な方法として粘土を焼き固めて原版とすることもあったらしく,〈土版木(つちはんぎ)〉とか〈石版(いしばん)〉といわれたのもこれであろう。瓦版もこの種の印刷法からの名称であるといわれている。… ※「土版木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by