土生池遺跡(読み)はぶいけいせき

日本歴史地名大系 「土生池遺跡」の解説

土生池遺跡
はぶいけいせき

[現在地名]吉備町土生

国鉄藤並ふじなみ駅の南東約一キロの丘陵開析谷にある遺物散布地で、標高約二五メートル。遺物灌漑用溜池の土生池内部の東岸斜面を中心に散布するが、その範囲はさほど広くない。採集された遺物はナイフ形石器・有舌尖頭器・石鏃・不定形スクレーパーなどで、縄文式土器は検出されていない。先土器時代、縄文時代草創期、その後の縄文時代などの遺物が混在している公算が強いが、層位学的な調査が実施されていない現在、詳細は不明である。ナイフ形石器には、サヌカイトの横長剥片を素材に用い、木葉形もしくは切出形に整形した長さ三―五センチ程度の小型のものが顕著であるが、ほかに頁岩製の石刃状素材のものも含まれ、石材や製作技術面での多様性が注目される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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