圧電型半導体(読み)アツデンガタハンドウタイ

化学辞典 第2版 「圧電型半導体」の解説

圧電型半導体
アツデンガタハンドウタイ
piezoelectric semiconductor

ピエゾ半導体ともいう.圧電性と半導体的性質を合わせもつ物質で,SeやTeおよび周期表3~15族,2~16族の化合物半導体が主である.これらは対称の中心を欠いている結晶で,機械的わい力を加えることにより誘電分極を生じる.化学結合は価電子結合にイオン性が加わったもので,せん亜鉛鉱およびウルツ鉱型の結晶構造をもつ.キャリヤー散乱機構は,主として音響モードまたは光学モードによる格子散乱,圧電分極による散乱,不純物散乱などがある.また,圧電結晶では,電場E,電気変位D,応力TおよびひずみSの間には誘電率をε,弾性率c,圧電定数をeとすれば次のような代表的関係式がある.

TcSeE

D = εEeS

圧電型半導体を利用して超音波の減衰増幅,またこのp-n接合や金属との接合を利用して電気音響変換素子が製作されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む