化学辞典 第2版 「せん亜鉛鉱」の解説
せん亜鉛鉱
センアエンコウ
sphalerite, zincblende
ZnS.立方晶系,空間群 F4m.格子定数 a0 = 0.5400 nm,単位格子中に4個の基本組成を含む.Fe,Mn,Cd,In,GaなどがZnを置換.へき開{011}完全.硬度3.5~4.密度3.9~4.1 g cm-3.紫外線,X線により蛍光を発する.ピロ電気性であり,塩酸と反応し,H2Sを発生する.1 atm 下では,1020 ℃ まで安定であるが,より高温で六方晶系の繊維亜鉛鉱(ウルツ鉱)に転移する.[別用語参照]せん亜鉛鉱型構造
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報