在府(読み)ザイフ

デジタル大辞泉 「在府」の意味・読み・例文・類語

ざい‐ふ【在府】

江戸時代大名やその家臣江戸で勤務すること。江戸詰め。→在国

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精選版 日本国語大辞典 「在府」の意味・読み・例文・類語

ざい‐ふ【在府】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 政治をとりおこなう表向きの地に滞在すること。
    1. [初出の実例]「年始之御礼之御返事、吉江殿御在府候間、渡申候」(出典:上杉家文書‐文明四年(1472)三月八日・雲照寺妙瑚書状)
  3. 江戸時代、大名およびその家臣が江戸に在勤すること。大名には参勤交代義務があり、一年のうち半年は江戸にいなければならなかった。江戸詰め。また、自国にいることをいうこともあった。
    1. [初出の実例]「尾紀水の三卿を始め、在府の諸大名大広間に群参し、普第の衆は庇に伺公す」(出典:徳川実紀‐寛永一二年(1635)六月二一日)

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