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徳川実紀 とくがわじっき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

徳川実紀
とくがわじっき

江戸幕府が編纂した徳川家の歴史書。 516巻。林述斎の監修のもとに文化6 (1809) 年着手,嘉永2 (49) 年完成。初代家康から 10代家治に及ぶ。家康の部は必ずしも正確であるとはいえないが,ほかの歴史については典拠に基づく叙述が続いている。なお 11代家斉以降について『続徳川実紀』の編纂を続けたが,未完成のまま終った。『徳川実紀』『続徳川実紀』ともに『国史大系』に所収。

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デジタル大辞泉の解説

とくがわじっき〔トクがはジッキ〕【徳川実紀】

江戸後期の史書。516冊。江戸幕府が大学頭林述斎を総裁として、成島司直らに編修させたもの。文化6年(1809)起稿、嘉永2年(1849)完成。徳川家康から第10代家治までの、歴代将軍ごとに区分した編年史。なお、第11代家斉以降を記した「続徳川実紀」がある。

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百科事典マイペディアの解説

徳川実紀【とくがわじっき】

家康から家治に至る徳川家10代の歴史。御実紀(ごじっき)とも。通巻516冊。1809年―1849年,林家の下に成島司直(もとなお)が撰修。将軍ごとに年月を追い事績を叙述。
→関連項目国史大系林述斎

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世界大百科事典 第2版の解説

とくがわじっき【徳川実紀】

江戸時代の史書。江戸幕府編纂。516冊(本編447冊,付録68冊,成書例・総目録・引用書目1冊)。大学頭林述斎を総裁とし,成島司直(もとなお)を主任格に20名余の編纂員で撰述し,1809年(文化6)起稿,43年(天保14)に完成。正本献上につづいて副本が作成され,49年(嘉永2)に完成。副本には出典を注記し,林韑(あきら)(復斎),成島良譲(筑山,稼堂)らが従事した。徳川家康から10代家治までの将軍の実紀で,一代ごとに将軍の言行逸事などを叙述した付録を付してある。

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大辞林 第三版の解説

とくがわじっき【徳川実紀】

江戸幕府編纂の歴史書。林述斎監修、成島司直もとなお撰修。1809年着手、49年完成。五一六冊。家康から一〇代家治までの各将軍の治績を編年体で詳述。一一代家斉以降の「続徳川実紀」も計画されたが、明治維新のため成書に至らず、史料のみまとめられた。御実紀。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

徳川実紀
とくがわじっき

初代家康(いえやす)以来10代家治(いえはる)に至る徳川将軍の実録。本編には編年体で歴代将軍の政治的業績を収録し、付録にはその嘉言(かげん)・善行を集め記す。本名は『御実紀』で、『徳川実紀』は俗称。「東照宮(家康)御実紀」のほかは歴代ごとに諡(おくりな)を冠して、「台徳院殿(たいとくいんでん)(2代秀忠(ひでただ))御実紀」などと題をつけた。大学頭(だいがくのかみ)林衡(たいら)(述斎)総裁のもと、成島司直(なるしまもとなお)が執筆、1809年(文化6)に稿をおこして1843年(天保14)に正本、1849年(嘉永2)に副本が完成。本編447冊、付録68冊、ほか成書例・総目録・引用書目1巻を加えて総計516冊。日本では『文徳(もんとく)実録』『三代実録』を、中国では唐の『順宗実録』や明(みん)朝・清(しん)朝の実録を模範とした。達意の仮名交じり文で記述は正確だが、将軍の事績を褒めすぎたのが欠点。その続編が『続徳川実紀』で11代家斉(いえなり)から15代慶喜(よしのぶ)に及ぶ。ただし家斉・家慶(いえよし)2代だけが整備、他の3代は史料を配列、綱文をつけたにすぎない。編修の体は正編に同じ。編修は1870年(明治3)まで続行された。黒板勝美監修『新訂増補 国史大系』(正38~47、続48~52)に所収。[宮崎道生]
『坂本太郎著『日本の修史と史学』(1958・至文堂)』

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世界大百科事典内の徳川実紀の言及

【江戸幕府日記】より

…また特殊なものであるが《幕府書物方日記》225冊(内閣文庫蔵,《大日本近世史料》所収)も有名である。幕府日記は作成に精粗があるうえ,1657年(明暦3)の大火による焼失をはじめ,散逸したものも多いので,広く残編断帙を探って編纂した《徳川実紀》にその代役を求めるのが便利である。【大石 慎三郎】。…

※「徳川実紀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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