地すべり粘土(読み)じすべりねんど

最新 地学事典 「地すべり粘土」の解説

じすべりねんど
地すべり粘土

landslide clay

風化して固結度が低下した含水しやすい岩石(新第三系凝灰岩および頁岩,結晶片岩中の泥質および塩基性片岩など)が,地すべりによる剪断帯形成過程において,母岩の機械的破砕作用による細粒・粘土化によって形成される粘土。地すべりの変位量が大きくなるにしたがって粘土化が進行し,剪断帯も厚くなる。剪断帯の中で,すべり面(主変位剪断面)に位置する厚さ数mm~数cmの粘土のことを,特にすべり面粘土(slip surface clay)という。地すべり粘土には,母岩に含まれる粘土鉱物や風化・変質の過程で二次的に生成したものが含まれる。新第三系の地質体などにおけるすべり面傾斜の緩やかな斜面で発生する地すべりでは,残留剪断抵抗角の小さなスメクタイトを多量に含む場合が多い。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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