地域振興整備公団(読み)ちいきしんこうせいびこうだん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「地域振興整備公団」の意味・わかりやすい解説

地域振興整備公団
ちいきしんこうせいびこうだん

大都市からの人口および産業の地方への分散と地域の開発発展をはかるために必要な業務を行なうことにより,国内の人口および産業の適正な配置と地域住民の福祉の向上に寄与することを目的として設立された特殊法人。 1962年設立の産炭地域振興事業団が 1972年に業務拡大に伴い工業再配置・産炭地域振興公団へと改組,さらに 1974年,業務に地方都市開発整備業務を加えたことで地域振興整備公団へと改組し発足した。産炭地域振興,工業再配置,地方都市開発整備業務のほか,特定事業集積促進事業,地方拠点振興業務,地域産業集積活性化業務,新事業創出基盤整備促進業務を担う。具体的には工業団地,研究所,オフィス等業務用地の造成分譲,ニュータウンの整備・分譲,長期・低利融資等の業務を行なう。 2004年に独立行政法人への移行に伴い二つの法人に解体され,再開発等の都市部門業務は独立行政法人都市再生機構へ,産業活性化等の産業部門は独立行政法人中小企業基盤整備機構へと業務を引き継いだ。

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