さまざまな地学現象の観測値が、長年の間にゆっくりと変化していくこと。季節変化、年周変化などのように、1年から数年程度の周期性をもつ現象は含まれず、永年変化という場合には周期は普通数十年以上、数万年程度までのものをいうことが多い。氷河の後退に伴う海面の上昇や、大気中の炭酸ガスの増加などは数百年以上の時定数をもつ永年変化の例である。ただし、単に永年変化というときには、地磁気の各種の変動のうち数百年から数万年にわたるものをさすことが多い。たとえば、ロンドンやパリでは、地磁気の方向の実測値は1600年ごろから知られていて、1800年ごろからはその連続観測の記録があり、それによると伏角、偏角ともにゆっくり変わっており、500年ぐらいの時定数をもつ変動が想像される。ほかにも地磁気の西方移動(周期約2000年)、強度変化(約1万年)などの現象が古地磁気学の研究から知られている。
[河野 長]
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