精選版 日本国語大辞典 「地衣植物」の意味・読み・例文・類語 ちい‐しょくぶつ【地衣植物】 〘 名詞 〙 藻類と菌類との共生に由来する生物。葉状体または低木状を成すかまたは岩や木の幹などに密着する。普通、菌糸が密に集まって擬組織を成し、その内部に藻類が生育し光合成を行ない、代謝産物としてウスニン酸などを作る。地衣植物を構成する藻類は藍藻植物と緑藻植物が、また、菌類は担子菌、子嚢菌、藻菌、および不完全菌綱に属する。普通、繁殖は藻と菌とで別々に行なわれ、無性生殖は藻細胞と菌糸の一部がからみ合って裂芽などを作ることにより、また、有性生殖は子嚢形成による。地衣類。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の地衣植物の言及 【地衣類】より …菌類と藻類の共生植物。地衣植物とも呼ばれる。地衣体と呼ばれる特殊な体を形成し,乾燥や低温などの厳しい環境に耐えて,熱帯から極地まで広く分布する。… ※「地衣植物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by