地震予知計画(読み)じしんよちけいかく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「地震予知計画」の意味・わかりやすい解説

地震予知計画
じしんよちけいかく

大学や関係機関が協力して,地震予知に向けた観測研究を国家事業として行なうための 5ヵ年を基本とする年次計画。1964年7月に測地学審議会(→学術審議会)が関係大臣に建議した「地震予知計画」に基づき,1965年度から始まった。この計画のもとで地震観測網が整備され,1969年に設立された地震予知連絡会が観測データを検討した。この計画は第7次まで進められたが,地震の予測は前兆現象の観測に基づく手法だけではきわめて難しいことがわかってきた。このため 1999年度からは地震発生にいたる準備過程を定量的に逐次予測するシステムを構築することを目指し名称を「地震予知のための新たな観測研究計画」として,新しい計画を開始した。さらには共通の地球科学的背景をもつ地震予知研究と火山噴火予知研究を統合的に推進するため,2009年度からは両者を統合し,「地震及び火山噴火予知のための観測研究計画」として研究計画を策定している。

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知恵蔵 「地震予知計画」の解説

地震予知計画

国の事業として関連省庁や大学などが協力し、地震予知を目指した観測や研究を推進するための年次計画。測地学審議会の建議に基づく。第1次計画は1965年度に始まり、98年度に第7次計画が終了した。99年4月からは、基礎研究重点を置いた地震予知のための新たな観測研究計画が始まった。2004年度から、第2次5カ年計画が始まっている。

(阿部勝征 東京大学教授 / 2007年)

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