大学事典 「学術審議会」の解説
学術審議会[独]
がくじゅつしんぎかい
連邦と州との行政協定によって1957年に創設されたドイツの機関。連邦および各州の政府に対して高等教育,学術,研究の内容的・構造的な発展に関する勧告や,ドイツの憲法に相当する基本法の連邦と州との協力を定めた第91b条第1項第3号に則り,大型装置を含む全国的な意義を有する研究建築物の連邦と州の共同助成に関する勧告を行うことをおもな任務としている。また,私立の高等教育機関の機関アクレディテーションも任務としており,私立大学の教育・研究における学術的な質の基準やそれに要する財政的な条件および構造的な条件を鑑定し,適格認定を行っている。連邦政府および州政府の代表と,ドイツ研究振興協会(DFG),マックス・プランク協会(MPG),大学学長会議(HRK)等の共同提案により選出された高等教育機関の研究者や民間の有識者などを構成員としている。
著者: 髙谷亜由子
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報