学術審議会(読み)がくじゅつしんぎかい

大学事典 「学術審議会」の解説

学術審議会[独]
がくじゅつしんぎかい

連邦と州との行政協定によって1957年に創設されたドイツの機関。連邦および各州の政府に対して高等教育,学術,研究の内容的・構造的な発展に関する勧告や,ドイツの憲法に相当する基本法の連邦と州との協力を定めた第91b条第1項第3号に則り,大型装置を含む全国的な意義を有する研究建築物の連邦と州の共同助成に関する勧告を行うことをおもな任務としている。また,私立の高等教育機関の機関アクレディテーションも任務としており,私立大学の教育・研究における学術的な質の基準やそれに要する財政的な条件および構造的な条件を鑑定し,適格認定を行っている。連邦政府および州政府の代表と,ドイツ研究振興協会(DFG)マックス・プランク協会(MPG)大学学長会議(HRK)等の共同提案により選出された高等教育機関の研究者や民間の有識者などを構成員としている。
著者: 髙谷亜由子

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「学術審議会」の意味・わかりやすい解説

学術審議会
がくじゅつしんぎかい

学術に関する重要事項を調査審議し,文部大臣に建議するための,文部大臣の諮問機関として 1967年に設置された。 30人の学識経験者によって構成される。「学術振興に関する当面の基本的施策について」の答申 (1973) は,文部省政策決定の基礎に据えられていた。これらの課題は従来,日本学術会議が取り扱ってきたものであるため,両者の関係は制度上も運用上も必ずしも円滑ではなかった。 2001年1月,中央省庁再編に伴い,学術審議会は航空・電子等技術審議会,海洋開発審議会,資源調査会,技術士審議会,測地学審議会の機能を整理・統合するかたちで統合され,新たに科学技術・学術審議会として文部科学省に設置された。

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