最新 地学事典 「地震波の焦点」の解説
じしんはのしょうてん
地震波の焦点
focus of seismic phase
地球内部を貫通する地震波は,核のためにその道筋をいろいろに曲げられる。これらのうち,道筋は異なっていても,たまたまある震央距離の地点に対しては走時が等しくなって,地表面に同時に到達する同種の波の組合せが生じてくる。この場合には,その地点での波のエネルギーは加算されて,地震記象の上で急に振幅が大きくなる。こういう地点を焦点といい,P′P′P′は65°近く,P′P′は76°近く,PKKPは120°近く,SKPは132°近く,PcPP′は175°近くにそれぞれ焦点をつくることが観測上でも認められている。焦点では,2組の走時曲線が交わるので尖点をつくる。参考文献:C.F.Richter(1958) Elementary Seismology, Freedman and Company
執筆者:三東 哲夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

