seismogram
地震計によって描かれた地震動の波形記録を地震記象という。地震記象に現れる地震動は,他の人工的な地動と異なり,P(縦波)に始まる初期微動に続いてS(横波),そしてL(表面波),M(最大振幅),C(尾部)という順序の,一定の波群の配列を示すのが普通であるが,地震の深さ,遠近,大きさ,波の経路などでそれぞれ特有の顔つきになる。そしてこのP~Lの間に,種々の反射波や屈折波が混入する。同じ場所で起こり,同じ経路を通ってきた地震波の記象はまったく瓜二つである。最近では,地震記象の長さや波の周期が,大きな地震,遠い地震ほど長くなることを利用して,ある範囲内で起こった近地地震のマグニチュード(M)を記象の長さから求めることが試みられている。一例を挙げると,M=−2.53+2.85logt+0.0014Δ(Δは震央距離(≦200km),tは記象の長さ(sec))。
執筆者:三東 哲夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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