放射線検出器と組み合わせて検出器からの出力パルスを大きさに応じて分類し,それぞれのパルスの到来頻度を計数することにより,放射線のエネルギー分布を測定するための装置.検出器としては,グリッド電離箱,比例計数管,シンチレーター,半導体検出器などが用いられ,放射線の種類や実験目的に応じて使い分けるが,いずれも放射線エネルギーに比例した波高をもったパルスを生じるものでなければならない.パルス波高の分類には,波高選別器と逆同時計数回路とを組み合わせた,窓(window)を少しずつずらせて計数を行う形式のシングルチャンネル波高分析器と,多数の窓と計数回路をもったマルチチャンネル波高分析器が用いられる.しかし,後者については,回路上の制約から30チャンネル以上のものは実用的でない.今日では,パルス波高をデジタル量に変換して演算回路と記憶装置によって処理させる形式のもので,8000チャンネル程度のものが実用化されている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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