坂室村(読み)さかむろむら

日本歴史地名大系 「坂室村」の解説

坂室村
さかむろむら

[現在地名]福知山市字坂室

土師はぜ川の中流左岸の谷に入り込んだ所に位置する。東は正後寺しようごじ村、西は池田いけだ村の小字向池田むかいいけだに接する。谷を西南に上り、およそ二〇〇メートルの高さの鞍部を越えると、大内おおち村の小字後正寺ごしようじへ下る。

「丹波志」には「坂室村 綾部領 高拾石七斗六升 民家七戸 此地ハ山隅ニテ谷ニ入所、小山アリテ包メリ、他ヨリ不見所ナリ、奥エ十町斗」とあるが、寛政一二年(一八〇〇)一二月に幕府領となった。

中世、坂室から大内村後正寺にかけての山の両斜面に真言宗の坂室山医王いおう寺という寺院があり、坂室村分に三、後正寺分に五の塔頭があったと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android