坂州村(読み)さかしゆうむら

日本歴史地名大系 「坂州村」の解説

坂州村
さかしゆうむら

[現在地名]木沢村坂州

木頭きとう村の西、坂州木頭さかしゆうきとう川左岸山間に位置する。応永三年(一三九六)三月五日の惣境定書(徴古雑抄)は「さか志う」よりの惣境を定めたものである。慶長八年(一六〇三)の仁宇谷北俣分新開検地帳(湯浅家文書)には「さかしう分」が書上げられており、田畑六反余・高二石。「大屋内分」もあり、計二反余・高一石余。大屋内は字大用知おおようちのことと思われる。寛永(一六二四―四四)前期のものと推定される国絵図には「さか志う村」とみえる。正保国絵図によると「長安之内坂志宇村」とある。寛文四年(一六六四)郷村高辻帳では長安ながやす(現上那賀町)の枝村として村名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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