均霑(読み)キンテン

デジタル大辞泉 「均霑」の意味・読み・例文・類語

きん‐てん【均×霑】

[名](スル)《「霑」は、うるおう意》平等に恩恵利益を受けること。
「国民一般に利益を―せしむる為でなく」〈魯庵社会百面相

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精選版 日本国語大辞典 「均霑」の意味・読み・例文・類語

きん‐てん【均霑】

  1. 〘 名詞 〙 ( 均等に霑(うるお)うの意から )
  2. 平等に利益、恩恵を受けること、また、与えること。
    1. [初出の実例]「残滴鳴秋竹、余静湧暮流、均霑及私処、禾黍正油油」(出典黄葉夕陽邨舎詩遺稿(1832)七・病中即事二首)
  3. 国際法上、他国と同一の利益を受けること。
    1. [初出の実例]「其条約に拠り、我を利するなくして其特典に均霑するを求むるに至り」(出典:条約改正論(1887)〈小野梓〉六)

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普及版 字通 「均霑」の読み・字形・画数・意味

【均霑】きんてん

平等に利する。

字通「均」の項目を見る

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