坊勢浦(読み)ぼうぜうら

日本歴史地名大系 「坊勢浦」の解説

坊勢浦
ぼうぜうら

[現在地名]家島町坊勢

家島諸島のうち坊勢島・西にし島の東部などからなる。両島は家島本島に次ぎ人口が多く、海岸線は複雑である。元慶七年(八八三)比叡山の寛円僧都が宗論に敗れ、連座した弟の高島四郎秀景が数十人の門徒らを率いて来島し、坊勢寺を開創したのが始まりと伝える。江戸時代には郷帳類では家島に含まれる。安政六年(一八五九)の人別帳(家島町役場蔵)では人数六〇二。明治二年(一八六九)の戸口調(同役場蔵)では戸数一〇七・人口五八六、産土神は山王権現(現恵美酒神社)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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