垢付(読み)あかつき

精選版 日本国語大辞典 「垢付」の意味・読み・例文・類語

あか‐つき【垢付】

〘名〙
① 垢のついていること。また、そのもの。転じて、着古した衣服。特に、故人生前使用していた衣服。形見に分けるときにいう。
古道大意(1813)下「熟(つらつら)それを見るに、著ふるしたる垢付(アカツキ)様子と云」
近世、高貴の人が臣下、またはその他に下賜した衣服の称。普通、紋付である。

あか‐つ・く【垢付】

〘自カ五(四)〙 (「あかづく」とも) 垢がついてよごれる。垢じみる。
万葉(8C後)一五・三六六七「わが旅は久しくあらしこの吾が着(け)る妹が衣の阿可都久(アカヅク)見れば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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