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古道大意 こどうたいい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

古道大意
こどうたいい

江戸時代後期の神道書。平田篤胤著。2巻。文化8 (1811) 年完成。文政7 (24) 年刊。本書は篤胤の自筆によるものではなく,彼が門人や一般聴衆に対し,彼の古道説の大要を講演したものを門人が筆録した講義ノートである。したがって文体は平易な口語体で日常会話の語りかけの調子となっており,篤胤の思想を知るための格好な入門書でもある。内容は本居宣長の『直毘霊』を下敷きにおいて国学の思想を紹介し,『日本書紀』よりも『古事記』のほうが古代日本を知るための文献として重要であることを述べるとともに,自己の著書『新鬼神論』に述べた主宰神の実在を主張する神観をここでも提示している。

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世界大百科事典 第2版の解説

こどうたいい【古道大意】

平田篤胤の古道すなわち日本古来の道についての講説を,門人が筆録した書。2巻。篤胤は1809年(文化6)34歳のころより,江戸でひろく一般に,古道,儒道,仏道などの講説をはじめたが,本書もその講説の一つで,のち24年(文政7)に出版した。通俗平易な演説調の文章体。内容は,古道を究める学風を古学という理由,古学を近世になって世にひろめた人々のこと,その学問の根拠として《古事記》を尊ぶべきこと,そこにみられる天地の開闢,日本国の固成,神々の事績より,その神の語源,本質を説き,さらに天孫降臨より神武天皇について述べる。

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大辞林 第三版の解説

こどうたいい【古道大意】

国学書。二巻。平田篤胤著。1824年刊。篤胤の講義を門人が筆録したもの。古学の精神を称揚して、儒仏や西洋科学を排斥する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

古道大意
こどうたいい

平田篤胤(あつたね)の著書。2巻。1804年(文化1)真菅乃屋(ますげのや)と称して自立してから門人に対して講説したものを、11年門人に筆記させた。「古道大意」「俗神道大意(ぞくしんとうたいい)」「西籍慨論(せいせきがいろん)」「出定笑語(しゅつじょうしょうご)」「志都(しづ)の石屋(いわや)」「気吹於呂志(いぶきおろし)」「歌道大意」である。本書は、天地の初発(はじめ)以来皇統が続き、物も事(わざ)もわが国は万国に優れていることなどについて説いたものであるが、多くを本居宣長(もとおりのりなが)の『直毘霊(なおびのみたま)』に負うており、篤胤独自の考えもうかがわれるものの、この初期の段階では宣長の著書の強い影響下にあることが知られる。[田原嗣郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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