埋墓(読み)いけばか

精選版 日本国語大辞典 「埋墓」の意味・読み・例文・類語

いけ‐ばか【埋墓】

  1. 〘 名詞 〙 両墓制の場合、死体を埋葬するほうの墓。うめ墓。⇔詣り墓
    1. [初出の実例]「石塔がもとは埋墓(イケバカ)とは独立した祠廟であったことは前に述べたが」(出典先祖の話(1945)〈柳田国男五七)

うめ‐ばか【埋墓】

  1. 〘 名詞 〙 死体を埋葬した墓。とくに両墓制の場合、石塔を建てる詣り墓に対していう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の埋墓の言及

【両墓制】より

…遺体の埋葬地と,霊魂の祭祀対象としての墓石の,二つの墓を地所を別にしてもつ墓制のこと。埋葬地を埋墓(うめばか)といい,イケバカ,ステバカ,サンマイなどともいう。墓石のある墓地を詣墓(まいりばか)といい,キヨバカ,マツリバカなどともいう。…

※「埋墓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android