日本歴史地名大系 「城埼郷」の解説 城埼郷きさきごう 佐賀県:肥前国佐嘉郡城埼郷郷域は現佐賀郡大和(やまと)町大字尼寺(にいじ)字国分(こくぶ)の東南、肥前国分寺に近い城崎(じようさき)を中心とする地域に比定される。郷名は「肥前風土記」にはみえないが、風土記にいう佐嘉(さか)郡六ヵ郷の一と考えられる。「和名抄」に「城埼」とあり、刊本は「木佐岐」とよむ。中世にも「城埼」の名が残り、正応五年(一二九二)の「惣田数注文」(河上神社文書)に「城崎東郷」「同西郷」とみえ、文保二年(一三一八)二月一〇日の河上宮免田坪々領主交名注文案(同文書)によれば城崎西郷は条里でいう六条の淵里を含んでいることがわかる。 城埼郷きのさきごう 兵庫県:但馬国城崎郡城埼郷「和名抄」所載の郷。同書名博本・元和古活字本には城崎とある。郡名と同一名称の郷で、東急本に「木乃左木」の訓がある。現豊岡市の円山(まるやま)川左岸、旧市街地(江戸時代の城下町豊岡)一帯に比定される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by