城壁破壊機(読み)じょうへきはかいき(その他表記)battering ram

翻訳|battering ram

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「城壁破壊機」の意味・わかりやすい解説

城壁破壊機
じょうへきはかいき
battering ram

攻城兵器とも呼ばれる。古代中世に使用された西洋の攻城兵器の一つ。普通太く重い大きな1本の丸太で,上部から縄によって吊られて前後に動き,兵士勢いをつけて丸太を城壁にぶつけるか,ときには数百人の兵士が丸太の両側から伸びた綱で勢いをつけて丸太を前方に突進させ,城壁に当てることにより,城壁に穴をあけた。丸太の先端には金属製の衝角がついており,羊角の形に鋳られたものが多かった。しばしば車輪がついた亀状の大型甲状掩蓋車の中に組込まれていた。強力な砲が登場するまで,城壁に突破口をつくる役割を果した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android