城満寺(読み)じようまんじ

日本歴史地名大系 「城満寺」の解説

城満寺
じようまんじ

[現在地名]海部町吉田 西沢

曹洞宗寺院。真光山と号する。本尊釈迦如来。本来の寺地は海部川に架かる吉野よしの橋の西方吉田よしだ山から西に向かう尾根道の右下にある門前谷もんぜんだにといわれる。谷の奥の釈迦藪しやかやぶで室町期のものと推定される石仏が発見されている(明治四四年)。創建年代は未詳ながら、加賀国の富樫氏の縁族である海部郡司某が建立し、瑩山紹瑾を招いて開山としたのが始まりという(総持寺太祖略伝)。瑩山が当寺に住した時期は永仁三年(一二九五)から正安元年(一二九九)までとも、永仁四年から正安二年までともいい、短期間ながらも七〇余人に授戒したと伝えられる(「洞谷記」ほか)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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