城長田(読み)かつらぎのながたのひ

日本歴史地名大系 「城長田」の解説

城長田
かつらぎのながたのひ

曾我川上流、大字戸毛とうげ羽生井はぶい堰から大字今住いまずみ柏原かしはらに至る分水路か。同水路は下流柏原永田ながた池の用水路と合流し、再び曾我川に注ぐ。地勢上取水に不便な国見くにみ山東・北麓地区を潤すこの水路は、条里制遺構の境界線を北流し、周辺約四〇町歩の水田を養っている。

口碑によれば弘法大師がつくった水路というが、おそらく奈良時代前期にさかのぼる古代の用水路であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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