埴生西条(読み)はぶさいじよう

日本歴史地名大系 「埴生西条」の解説

埴生西条
はぶさいじよう

現印西市から白井しろい町にかけての手賀てが沼と印旛いんば沼に挟まれた地域に比定される。郡域は明確ではないが、古代埴生郡が分割されるに伴って成立したものとみられる。垣生西・植生西などと誤記されることも多い。建久年間(一一九〇―九九)の香取神宮遷宮用途注進状(香取文書)に埴生西とみえ、遷宮用途・覆勘使例禄引物雑事を負担している。こうした負担は鎌倉時代に埴生西役・埴生西条本役の名目で香取社中殿の造営作料官米五〇石などとして繰返され(寛元元年一一月一一日「香取社造宮所役注文写」・年未詳「造宮記録断簡」同文書など)地頭は北条一門金沢実時であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android