印西市(読み)インザイシ

デジタル大辞泉 「印西市」の意味・読み・例文・類語

いんざい‐し【印西市】

印西

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日本歴史地名大系 「印西市」の解説

印西市
いんざいし

面積:五三・五一平方キロ

県北部、利根川南岸に位置し、西は東葛飾ひがしかつしか沼南しようなん町・印旛いんば白井しろい町、南は八千代市、東は印旛郡印旛村本埜もとの村、北は我孫子あびこ市・印旛さかえ町に接し、利根川対岸は茨城県北相馬きたそうま郡利根町。下総台地の一画を占める台地谷津田などからなるが、全般に平坦な地形といえる。栄町との境を将監しようげん川、八千代市との境を神崎かんざき川・しん川が流れる。手賀てが沼から注ぎ出す手賀川(手賀川落堀)が北西部を流れ、六軒ろつけん川と弁天べんてん川の二流になったのち合流して利根川に注ぐ。手賀川には西流してきた亀成かめなり川が合流する。北部をJR成田線が東西に通り、木下きおろし小林こばやしの二駅があるほか、南西部には北総開発鉄道の千葉ニュータウン中央ちゆうおう駅と印西牧の原いんざいまきのはら駅が置かれ、一帯は千葉ニュータウンの敷地として開発が進んだ。JR成田線に沿って国道三五六号、市域中央を東西に国道四六四号が通り、主要地方道には千葉―臼井うすい―印西線、千葉―龍ケ崎線、市川―印西線がある。印西の地名は中世の庄名にちなみ、市域に存在した江戸期の村は印旛郡に属した。

〔原始・古代〕

旧石器時代の遺跡として木刈峠きかりとうげ遺跡がある。大森の天神台おおもりのてんじんだい貝塚は縄文時代中期後葉から晩期前葉までの遺跡で、山形と木菟形土偶、翡翠などの石製装身具類が多数採集されている。弥生時代の浦部羽中うらべはなか遺跡は混交土器文化の様相を知るうえで注目される。小林にある鶴塚つるづか古墳は直径四四メートル、高さ三メートルの円墳で、四世紀末から五世紀初頭の築造と推定されている。


印西市
いんざいし

2010年3月23日:印西市が印旛郡本埜村・印旛村を編入
【本埜村】千葉県:印旛郡
【印旛村】千葉県:印旛郡
【印西市】千葉県

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「印西市」の意味・わかりやすい解説

印西〔市〕
いんざい

千葉県北部,利根川南岸にある市。印旛沼手賀沼に挟まれた,下総台地上に位置する。1954年木下町,大森町の 2町と船穂村,永治村の 2村が合体して印西町となり,1996年市制。2010年印旛村,本埜村を編入。木下,大森は明治時代利根川の河港,木下街道宿場町として栄えた。印旛沼,手賀沼沿岸には水田地帯が広がり,米のほかに野菜類を生産。市域の中央部には大規模な千葉ニュータウンが建設され,首都圏のベッドタウンとして人口が急増した。西端の小倉には国指定重要文化財の宝珠院観音堂がある。印旛沼,手賀沼周辺一帯は印旛手賀県立自然公園に属する。JR成田線,北総鉄道,国道356号線,464号線が通る。面積 123.79km2。人口 10万2609(2020)。

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